
前回書いたオーシャン東九フェリー乗船記の後半です。
前編はこちらからどうぞ。
明るい時間の船旅は楽しい|徳島港着~再び出港
大浴場とデッキ再開放、からの姉妹船「フェリーりつりん」との反航
14時ごろ、一時閉鎖されていた大浴場とデッキが開放された。
まだ時折揺れるものの、昨夜よりだいぶマシになったように思う。やはり外の空気を吸いに行けるのは嬉しい。

まだほんのりと雨粒が煩わしく感じる天気で早々に部屋に戻ったのだが、その30分ほど後に姉妹船の「フェリーりつりん」が見えてきた。せっかくなので再びデッキへ。

あっという間にすれ違う。
しばらくおしりを眺めて船内に戻る事にした。会えて良かった。

私はこういう、「今から姉妹船と反航します!」と放送も掛からずに静かにしれっとすれ違うようなフェリーが好きでたまらない。
徳島港入港

そうこうしていると徳島港着岸の準備で段々船内の雰囲気が慌ただしくなり始めた。
新門司港までの乗り通しなので気楽に持参したコーヒーを飲みながら着岸前の空気を楽しむ。
徳島港の手前あたりで南海フェリーの「フェリーかつらぎ」を見かけた。
南海フェリーに出会うと”四国へやってきた”、という感じがする。かなり久しぶりの遭遇だ。

南海フェリーはオーシャン東九の乗船時によく見かけて親近感があるのだが、実はまだ一度も乗った事がない。
乗っておきたい船のひとつである。

17時ごろ。
三時間半ほどの遅延ではあるものの、無事徳島港に着岸。

客室の窓から船首も船尾もまあまあ見えるので、今回はデッキからではなく部屋で着岸作業を眺めた。
デッキから見るのも勿論楽しいし大好きなのだが、こうして客室の窓から眺めるのも楽しい。
着岸後「あ、結構乗ってたんですね」と驚く人数が続々降りていった。長距離フェリーあるある。

さて、おなかが空いてきたところでオーシャンプラザ自販機の徳島らーめんをすする。
せっかく徳島にいるので食べるなら今だ。

…からの徳島港出港
徳島らーめん食後、のんびり絵を描いて過ごしていると再び出港の雰囲気が漂ってきた。

着岸してからたったの一時間でまた出港するのは凄いよなぁ…とぼんやり窓を眺めていると、視界に船が入ってきた。

(すごく見えづらいながらも)フェリーあい…!
しまった、先程かつらぎを見た事で油断していた…
久々に乗る航路はこういう、いつごろに何の船が来るかといった「なんとなくの体内時計」のようなものが鈍ってしまっていると感じる事がある。だからこそ毎回新鮮で楽しいという側面もあるにはある。
この日はオーシャン東九フェリーのスケッチを描きつつ早めの就寝。
明日は下船なので早起きして身支度を済ませておきたい。

往路の終わり|翌々朝~新門司港着
名門大洋フェリーと日の出を眺める朝
普段は寝ようと思えば余裕で15時間くらい寝られるのだが、船に乗っている時だけは3時間睡眠でも全く問題ないので人間というのは不思議な生き物だと感じる。

夜明け前に自然と目が覚めたので、風呂に入り、さっさか身支度を済ませる事にする。
オーシャン東九フェリーの好きなところのひとつが「24時間大浴場もシャワーも利用できる」というところだ。

「ご飯も風呂も好きな時間に好きなようにしていいよ」というこのスタンス、本当に大好きだ。
支度が済んだ6時ごろ、丁度日の出を見ることができた。
少し遠いものの、名門大洋フェリーの2便「フェリーきょうと」が後ろを走っており熱い。

長距離フェリーと日の出がどちらも見れてお得な朝だ。
普段オーシャン東九フェリーの下り便は早朝5:35に新門司に入港するので、こうして他の長距離フェリーを明るい時間に見れるのは珍しい。

また後で会おう、フェリーきょうと。
因みにこの時は帰路に東京九州フェリーを利用するつもりだったので全く想定外だったのだが、急遽予定が変わり、帰りはこの船にお世話になることになる。
朝ごはんに自販機のフェリーメシ
せっかくオーシャン東九に乗っているのだから下船前にフェリーメシのひとつくらいは食べておきたい。
いつもはちくわ天うどんを食べるのだが、今回は「これは美味しいですよ」といわんばかりの雰囲気をまとったピエトロ商品を食べてみる事にする。



ブログ用に写真を撮っておきたかったので部屋に持ち帰って食す。

確かにこれは…!美味しい…!
卵はとろりとしていて、ホワイトソースもしっかりした量がかかっている。
唯一惜しいのは一瞬で食べ終わってしまった事だけだ……。
沖留め中のフェリーきたきゅうしゅうⅡともすれ違っちゃう
食後のコーヒーを手にフォワードサロンに出向いてみると、遠くに名門大洋フェリーの姿が見える。
既に新門司港に到着していた1便の「フェリーきたきゅうしゅうⅡ」。
沖留め中のようだ。いよいよ九州が近づいてきたらしい。

しかしこの感じ…結構近くですれ違えるのではないだろうか、といそいそデッキに出てみる。

思わず「うお」と声が出た。近いぞこれは。


左舷も右舷も見れてしまった。たすかる(絵の資料的な意味で)

オーシャン東九が遅延していなければ見れなかった光景だ。
ありがとう低気圧。就航してくれてありがとうオーシャン東九。
シンプルに目が足りない
新門司港は多くの長距離フェリーの下り便終着の地となっている。
わたしにとっては苫小牧西港と同じく聖地みたいな場所だ。北の苫小牧、南の新門司。

日の出と共に後ろにいた名門大洋フェリー2便はいつの間にか先に到着しているし、阪九フェリーも泉大津発の「いずみ」と神戸発の「せっつ」がどちらも並んで停泊している。

名門大洋フェリーと阪九フェリーは少し離れた位置に停泊しているので、あっちに阪九、こっちに名門大洋という状況。つまるところ目が足りない。
しかしこれもオーシャン東九が遅延していなければ見れなかった光景だ。
ありがとう低気圧。就航してくれてありがとうオーシャン東九(二度目)
新門司港着~下船|なぜそのタイミングで土砂降りなのか
そんなわけで怒涛のクライマックスのなか新門司港に着岸していく。
……が、このタイミングで突然の雨。
しかも結構強い。

いま降るんかーい!
屋根があっても余裕で雨が吹き込んでくるので、泣く泣く船内で下船の案内を待つ事になった。


結構な土砂降りだったので、屋根のない場所では乗組員さんが傘を差して待っていてくれて、濡れないように下船のアシストをしてくれていた。ありがとうございます。
基本的には(良い意味で)ほっといてくれる船なのにこういう時はしっかりとお心遣いをしていただける。一生ついていきます。オーシャン東九のそういうところが私は好きなんです。

楽しい往路をありがとうございました!お世話になりました!

新門司港で声を掛けられた。
東京港で乗船券の買い方を尋ねてきた家族連れのお母さんだ。
無事乗れて本当に良かったです、と話していた。船内で子どもたちが楽しそうにしているのを何度か見かけたので「よかったよかった」の気持ちである。船の旅はいいぞ。
結構久しぶりの新門司港

徒歩乗船の新門司着はどうしても送迎バス利用必須…みたいなところがあるので、下船後はいつも慌ただしくて乗っていた船を眺める猶予というのが少ない。
ただ、今回に限ってはこのあとすぐ新門司港での用事があったため、送迎のタクシーは利用せずにフェリーどうごや新門司港を見る事が叶った。


せっかくなので色々撮った。
ちょっとだけ門司港へ
明後日には仕事の予定が控えていたため、今回は少し門司港を散歩したらまた船を使って帰る事になる。

ひとまずいつもの門司港エリアを散歩し、食べたかったプリンを食べる。

定期的に無性に行きたくなる門司港、定期的に無性に食べたくなる焼きカレー。
残念ながら今回は低気圧通過の影響などで急に帰りの船に変更が出たりとかなりバタバタしていたため、焼きカレーは食べられずじまいだった。また行く理由になるので良し。


今度は泊まりでゆっくりと門司港の空気を満喫したい。
この地はわたしにとって長距離フェリーに初めて乗るきっかけをくれた特別な場所なのだ。
帰りは東京九州フェリーの「すずらん」を利用する予定でしたが、低気圧の影響で6時間45分の遅延…明後日の仕事に間に合わないという事で、今回は泣く泣くキャンセルして別の船で帰ってきました。
こちらもまた別記事にまとめます。

