国内初のLNGフェリー、さんふらわあ「くれない」就航!
2023年1月13日、フェリーさんふらわあより国内初のLNG燃料(液化天然ガス)を使用した「さんふらわあ くれない」が就航しました!

ざっくり言うと環境に優しいフェリーって事らしいです
就航初日、さっそく乗りに行った船好き仲間さんが居たり、
テレビで「くれない」就航が取り上げられたりしたみたいですね。
「くれない乗りたい!」とSNSで盛り上がっている様子を度々見かけています。もちろん例に漏れず私も乗りたい。
4月には「くれない」の姉妹船である「さんふらわあ むらさき」も就航予定。
ますます盛り上がりそうな さんふらわあのLNGフェリーです。
ただね?ちょっと待ちな?
さんふらわあの船は何も「くれない」だけではないのだ。
この前大阪から乗った「さんふらわあ 新さつま」も最高だった。わたしは「さつま」の魅力を語りたい。
こちらも2018年5月に就航した新しいフェリーなので、船内はとても綺麗なのだ。
さんふらわあ新さつまに乗ってきた
航路は大阪⇔鹿児島(志布志)
フェリーさんふらわあは関西発のフェリーで、主に3つの航路が存在します。

この中で大阪⇔鹿児島(志布志)を行き来しているのが
「さんふらわあ さつま」そして姉妹船の「さんふらわあ きりしま」です。

大阪発の志布志行きも志布志発の大阪行きもそれぞれ一日1便、毎日運航しています。
乗船時間は約14~15時間!
そんな「さんふらわあ さつま」「きりしま」、長距離フェリーらしく夕方発の朝着です。
曜日 | 大阪港 → 志布志港 (くだり) | 志布志港 → 大阪港 (のぼり) |
---|---|---|
月曜日~木曜日 | 17:55発 → 翌 8:55着 | 17:55発 → 翌 7:40着 |
金曜日 | 17:55発 → 翌 8:55着 | 17:55発 → 翌 7:50着 |
土曜日 | 17:55発 → 翌 9:40着 | 18:30発 → 翌 8:50着 |
日曜日 | 17:00発 → 翌 8:55着 | 17:00発 → 翌 7:40着 |
大阪発→志布志着(くだり)の乗船時間がおよそ15時間、
志布志発→大阪着(のぼり)の乗船時間がおよそ14時間です。
くだりのほうがほんのちょっと長く乗っていられるのと、
そこにプラスして土日であれば更にもうちょっと長く乗っていられます。
料金について
次に運賃も見てみましょう。
時刻表も料金表も公式サイトさんのものを見ながらテーブル作らせていただいてます。
ひとまず一番料金が安いA期間の大人料金がこちら。(※2023年1月現在の料金です)
客室区分 | どんな部屋 | 料金 |
---|---|---|
ツーリスト | 大部屋。布団ある ちょっと仕切りもある | 12,010 |
プライベートベッド | 2段タイプの ドミトリーみたいなやつ | 18,030 |
プライベートシングル | 天井が高い半個室 | 19,030 |
プライベートベッド (グループ) | 窓なし。洗面台あり個室 2段ベッド×2=4人分 | 19,030 |
スタンダードシングル | 窓なし。洗面台はある | 21,030 |
スーペリア | 窓なし。トイレシャワーある | 25,030 |
デラックス | 窓あり。ええ部屋 今回の記事で紹介する部屋 | 28,030 |
デラックス (和室) | 窓あり。和室のええ部屋 | 29,030 |
スイート | バルコニー付きの 一番ええ部屋 | 32,030 |
そうなんです。めちゃめちゃ客室の種類が豊富なんです。
「今回は部屋でゆっくりしたいからデラックスにしよう」とか
「金欠だけど最低限のプライベートは確保したいからプライベートシングルにしとくか」とか、
自身の都合や目的によって客室が選べるんです。
特に一人客用の選択肢が幅広いですよね。
大部屋でも良いし、半個室でも個室でも、贅沢なスイートでも良い。
個人的にこういう船は非常にありがたい。
客室「デラックス」を解説
文章と表ばかりになってしまっていましたが、いよいよ写真を交えながら船内を解説してきます。
今回は私が乗船した「デラックス」というお部屋を紹介させていただきます。
入室について

部屋はカードキーをタッチする形で入室します。
オートロックなので必ず持ち歩きましょう。
残念ながら記念に頂けないタイプのカードキーです。下船時に回収される。
デラックスの部屋について
室内の写真です。

ベッドが2つあるじゃないですか?
私は基本的に長距離フェリーは一人なんですよね。
で、乗船時間が15時間じゃないですか。
つまりですね、

夜間は左のベッドで寝て、昼寝は右のベッドで寝る
…なんていう罪深い事が出来てしまうのです!
一人旅の特権ってやつですね。
で、窓は結構大きいです。
景色がよく見えます。

ベッド側からお部屋を見てみるとこんな感じです。

長いソファと、一人掛けのソファ、丸テーブルがあって、テレビもあると。
見えにくいですが、湯沸かしポットや冷蔵庫も備え付けられています。
更にトイレとシャワー、洗面台もあるので客室の中に引きこもる事も可能。
シャンプーやボディソープなんかも置いてあるのでありがたい。

公式サイトいわく部屋自体が14.10m2らしいので、めちゃめちゃ歩き回れるし全然窮屈な感じがしない。
本当に“ホテルのちょっとええ部屋”という感じ。
フェリーでこんな贅沢な思いをしていいのか。
いや、フェリーだからこそ贅沢をするべきなのだ。滅多に乗れないからね。
アメニティについて
客室内に用意されているアメニティもかなり豪華です。



さんふらわあロゴ入りタオル/さんふらわあロゴ入りふわふわスリッパ/歯ブラシ/茶器セット(コヒー・紅茶・緑茶・さんふらわあクッキー・紙コップ)/ミネラルウォーター
二人用のお部屋なので、アメニティは各2個ずつ。
お気に入りはロゴ入りのスリッパ。
デラックスから上のお部屋はこの茶色×ゴールドのスリッパが用意されています。

これ、見た目以上に履き心地最高です。
すっごいふわふわなんですよ…。
パブリックスペースとイベント
パブリックスペースは色々な場所に座る場所が用意されています。


基本的には客室が気に入りすぎて殆ど引きこもっていたんですが、
気分転換に人の少ない上の階のテーブルでイラストを描いたりもしていました。

退屈しないようにプロジェクションマッピング(!!!)なんかも上映されちゃったりする。

基本的に私は放っといてくれるフェリーが好きなのだけど、
こんな風に楽しませてくれようとするフェリーも心地良いものですね。
そのほか、フェリーおなじみの銭湯やキッズスペースやゲームコーナーも揃ってますし、
もちろんランドリーコーナーもあります。
レストランについて
そしてレストラン。
めちゃめちゃ座席ありました。


暗くて分かりにくいかもなんですが、
結構奥の方まで座席が用意されています。

レストランではバイキング(夕食:2,000円/朝食:620円)を楽しめる。
※現在はキャンペーン中で夕食1,500円。
バイキングの写真を載せたいところなんですが、
今回は良いお部屋を取って金欠になってしまった&荷物のカップ麺を片付けてバッグのスペースを空けたかったので利用せず…(ちょっと後悔)
代わりに船内で頂いた朝食のテイクアウトメニューを1つご紹介します。
こちらはうどんセット。税込み500円でテイクアウトのみ。


券売機で購入して番号札と交換、という形式です。
トレーに乗せた状態で渡して頂けるので、私は客室に持ち帰ってのんびり食べました。

コシのあるうどんに出汁のきいたさっぱりとした汁。すごく美味しい!
さつま揚げにはさんふらわあのロゴがあって超絶かわいいです。
おにぎりは程良い大きさにふりかけが乗っかってます。これもしっかり温かい。
フェリーで食べる温かい食事っていうのは格別に美味しいです。
次に乗るときはバイキングも楽しみたいなぁ。
乗船してみた感想
乗り心地と揺れについて
私が乗船したのは11月の晴れた日だったと記憶しています。
波も穏やかで、思い返してみても「しんどかったなぁ」という感想は記憶にないです。
非常に乗り心地の良い船でした。
大阪港を出た後は外海を通るので、その際に若干揺れがあったかもな…くらいの感想です。
船内も広々していて、好きなタイミングで歩き回れたのが大きいかもしれません。
電波状況/Wifiについて
「繋がりにくいタイミングもあった気がするけど、それほど気にならないレベル」という感じだったかな…と記憶しています。乗ってすぐ書かないとやっぱりちょこちょこ記憶薄れちゃいますね…
船内に無料WiFiが用意されているので、比較的ストレスなく快適な船旅が出来るのではないかなと思います。
混雑について
ちょうど全国旅行支援の最中。土曜日でした。
結構人が居るだろうな…と思いきや、私が乗船した時は体感少なかった印象です。
あまりドライバーさんっぽい人を見かけなかったせいかな。
下船後に乗った送迎バスにはそこそこ人が乗っていたので、
思った以上に乗船客自体は居たようなのです。
……が、パブリックスペースが分散されていたり、
客室自体が快適なので航海中は人がばらけていたのかな?と感じました。
私が乗船した日がたまたま空いていただけという可能性は勿論ありますが、
とにかく快適そのものでした。

べた褒めばかりで胡散臭いかもしれないけど、
本当に良い船だったんだ…いつも以上に下船するのが嫌だった…
大阪港のアクセスについて
結論:べらぼうに良い
アクセスについて。
大阪港の場合は大阪メトロ ニュートラムの「トレードセンター前駅」が最寄りとなります。

大阪港はターミナルが2か所あって、
志布志行きの場合はそこから更に無料バスに乗車してすぐそこの第2ターミナルまで連れてってもらう…という感じ。
無料バスの乗り場までは迷うことなく一本道ですし、
10分に一本間隔で出ているので全く不安なく辿り着けると思います。
志布志港到着後の話
とりあえず圧が強めな「志布志オブジェ」を見てほしい
下船してすぐのところに「志布志」を連呼した志布志オブジェがあるので、
まずはそれを見て「ああ、わたしは志布志の志布志港にいるんだなぁ」と思いを馳せてみる事をお勧めします。
志(こころざし)があふれています。
送迎バスがあります
さて、下船後は徒歩客用にJR鹿児島中央駅方面等の市街へ向かうバスが用意されています。
港から一時間以上乗ってるんだけど、途中でトイレ休憩なんかあったりする。
料金は通常2,000円らしいのです…が、
わたしの時はキャンペーンか何かで無料でした。ありがたい…。
鹿児島中央駅着後に私がやったこと
以降はおまけ程度に見ていただけたら幸いです。
黒豚しゃぶしゃぶ食べちゃった
鹿児島の滞在はJR九州ホテル鹿児島旅行支援のクーポンを頂いたので、
贅沢をしてホテル内の居酒屋でしゃぶしゃぶを食べてしまいました。おいしい。すごくおいしい。

因みにホテルの朝食会場もこの居酒屋なんだけど、
なんと朝食にも黒豚のしゃぶしゃぶが頂けてしまう!最高かよ!
桜島フェリーに乗った
鹿児島中央駅から市電に乗って桜島フェリーに乗船してきました。
片道210円で、Suica等の交通系ICカードでも乗れちゃうお手軽な移動用のお船です。
船の種類が豊富で乗るのもすれ違うのも楽しかったです。
宮崎カーフェリーに乗って神戸へ
次の日はJR鹿児島本線を利用して三時間の電車旅。
宮崎駅に移動しました。
そこから更にバスで移動して
宮崎カーフェリーの新造船「ろっこう」に乗船しながら神戸に帰ってきました。

「ろっこう」の紹介も今回のようにやっていけたらと思います。
総括:最高すぎて最高
という訳で「さんふらわあ さつま」の紹介でした。
個人的に嬉しかったのが大阪港からの職員さんたちによる見送り。
この時は「ああ、船旅が始まるんだ」という高揚感でドキドキしながら手を振り返していました。
あとは乗り場や乗船中にしょっちゅう流れてくる「さんふらわあの歌」がとても耳と脳内に残る。
良い意味で中毒性があるのでそれもぜひ聴いてほしい。

さんふらわあ~ さんふらわあ~~
たいように まもられて…