フェリーで過ごすのんびりした時間と一人旅って最高に相性良いと思っています。
実際に私がこうして7年近く長距離フェリーの旅がやめられないのが何よりの証拠になってるんじゃないかなぁと最近では思ってます。
ここ2~3年で女性の一人旅っぽい方を船内で見かける機会がとても増えたようにようにも感じます。
今回はフェリーと一人旅の相性の良さについてつらつら書いてみようと思います。
一人旅って
興味はあるけど踏み出せないもんですよね…
今でこそ「ちょっと行ってくるか」くらいのノリで北海道やら九州やらに躊躇なく一人で行けるようになった私ですが、初めての一人旅は緊張オブ緊張、with緊張…という感じでした。
いや、緊張というよりは「明日から一人で遠くに行くの?本当に?これ現実?」というふわふわした感覚の方が近かったかな。現実味がまるでなかったのを覚えてます。
自分の身一つで自宅から離れた県に行く事が何だかもう「現実か?」だった訳です。
「いつか一人旅してみたい!」と思ってから実際に出かけるまで何年もかかりました。
旅行決行直前で急に不安になっちゃって「一人旅 危ない」なんて不穏なキーワードでネット検索しながら「やっぱり私には無理かも…キャンセルしちゃおうか…」って何度もホテルの予約完了メールと睨めっこしたし、超引っ込み思案な自分なんかが一人で、しかも知らない土地に辿り着けるものなのか、帰ってこれるのかと不安だらけでした。
それでも最後には好奇心の方が勝って「どうにでもなってしまえー!」と旅に出たんですが、今ではすっかり一人旅の魅力に取りつかれて今に至る訳です。
迷ってたあの時に「やっぱりやめちゃうかぁ」と本当にキャンセルボタンを押していたらこうしてブログは書いてないんだろうなぁって思います。
一人旅って別に特別なことではない
で、私が言いたいのは別に一人旅って特別な事でもなんでもないです。
私でもホイホイ出来る訳ですから。
ゲームだってマルチプレイや協力プレイが好きな人もいるけど、一人で黙々と遊ぶのが好きな人もいるじゃないですか。それと一緒。
特別でもなんでもなく、自分に合う方法で旅行しているに過ぎないんですよね。
そんなに肩張って気合入れながらやるようなもんでもないと思ってます。
だって参加者自分だけですよ?
なんでも好きに動けちゃいます。全部自分の気持ちだけで行動出来ます。
同行者に「お腹空いた?私は少し空いたかも~」なんて気に掛ける必要もないし、
『この景色良いなぁ』と思ったら何分でも何時間でも立ち止まっててOKです。
これ本当に最高なんですよね。
私の初一人旅もフェリーでした
さて、
私が初めて決行した一人旅は勿論フェリー中心の旅でした。
船という乗り物が全くメジャーではない埼玉県民にとってはめちゃめちゃ思い切った大冒険でした。
未知の乗り物だった訳です…
よく「なんで船なの?」と訊かれます。
そりゃそうですよね。
だって埼玉住んでたら東京から新幹線とかバスとか、羽田空港から飛行機とか。普通に考えたらそういうの選ぶじゃないですか。
ただ、私にとっては乗り物って目的地に辿り着くための手段じゃなくて、乗る事自体が目的みたいなもんだったんですよね。
昔から父親の車に長時間乗る機会が多かったので、自然とそういう考え方になったのかもしれません。
だから船でした。
すぐに辿り着く手段がどうしても味気なく感じたのです。
あとはアレです。子どもの頃にプレイした初代ポケモンに豪華客船として登場する「サントアンヌ号」の影響です。間違いなく。
あんまり人に言わないんですけどね。
一人旅だからこそフェリーを選ぶ理由
「で、飛行機や新幹線よりも到着が遅いフェリーの何が良いのよ?」という疑問も当然湧いてくると思うんです。船旅はしてみたいけど船酔いが心配…とかね。色々あると思う。
そこで、フェリーだからこその魅力っていうのを改めて挙げてみようと思います。
一人になれる
まずはこれ。
何はなくともこれですよ。
一人旅ってもちろん自分がやりたくてするものだけど、知らない地に単身で行くって結構気疲れするものです。荷物も一人で運ばないといけないから心は元気でも体は勝手に疲れるし。
でね、フェリーってすごく楽なんです。
個室さえ取っていれば完全に一人になれるし、好きな時にに寝転がったりジャージに着替えて化粧も落として楽な格好で過ごしたり、ご飯だってお風呂だって行きたい時に行けますからね。
「疲れたな~!」って一人きりで寝転がれる場所があるってすごく大事。
特に一人旅したくなるような性格や、そういう「一人になりたい」って人間は多少なりそういう場所が必要なんじゃないかなって私は思います。
乗るだけで「旅してる感覚」に浸れる
再三お話している通り、旅ってそもそも目的地に着いて観光するだけが醍醐味って訳ではないと思うんです。
私自身、旅の道中の方が楽しいってタイプではあるのですが、フェリーは特に情緒を感じやすい乗り物だと思う。到着まで時間かかる乗り物ですからね。結構速い速度で動いてはいるんだけれども。
長距離フェリーであれば何時間も乗船していたり、ご飯やお風呂も船で済ませて夜は寝たりもする。デッキでひたすら海や空や遠くに見える陸地の光を眺めたりも。
これって移動しながらホテルに宿泊してるようなもんで「ああ、旅に出てるんだなぁ」ってしみじみ感じます。
おつまみ食べながらお酒が飲めて、しかもそのまま寝れるのがまた良いんですよね。
趣きがあるっていうのはこういう事だ…!と、初の一人旅でジーンとした記憶があります。
良い意味でほっといてくれる
さっきも似たような事を書いたけど、フェリーは乗船したら後は到着までご自由に、というスタンスなので好き勝手行動できます。もちろん人の迷惑にならないようにね。
飽きたら寝たり、船内を冒険したりとか。そういうのが自分のタイミングで出来る。これも良いですよね。
私は静かな船内が好きなので、みんなが寝静まった真夜中2時や3時に起きて探検したり、誰もいないレストランで静かにカップラーメンすすったりしてます。これが自身にとっては至福の時間なんです。
乗船/下船時に送迎もあるから移動も楽
徒歩乗船の場合のお話。
船にもよるんですが、基本的に駅と乗り場が離れた距離にある場合はバス等で送迎してもらえます。
無料であったり有料であったり様々なんですが、お金が掛かるとしても200円~400円くらいです。
送迎場所にさえ辿り着ければ迷子になる心配もないので安心です。
大体駅のすぐ近くが送迎場所だから、そこにさえ辿り着ければオッケー!
フェリーの寄港地って良いところが多いよ
私個人の経験なので参考程度に…って感じで書くのですが、フェリー乗り場の近くって何だか空気がのんびりしていて一人旅向きだなって感じてます。居心地が良いというか。
海が近いからお散歩しやすいです
例えば、私が初めて一人旅の目的地に選んだ北九州市の門司港はめちゃめちゃ好みにクリティカルヒットした場所です。
そのあと何度も何度も行くくらいお気に入りの場所になりました。
▼門司港でいつもお世話になっているので宿泊レビューも書いてます。
2021年に登場した御船印を集めるのも楽しい
船の御朱印、その名も「御船印」。
集めるのが大変だし、時間もめちゃめちゃかかる。
だからこそ一枚一枚御船印が集まっていく喜びもひとしおというものです。
▼この記事を修正している2023年4月現在、御船印の種類もかなり増えました。
お住まいの場所の近くに御船印の取り扱いがあれば行ってみるのも楽しいですよ。
▼御船印の本も登場しました。とても良い本なのでレビューしています。
船旅のデメリットも解説
デメリットについてはこちらの記事にまとめました。
もしよければ併せてご覧ください。
この記事と同様、色々と加筆修正を行っています。
旅行には楽天サービスの併用をお勧めしときます
旅費を貯めるために最近節約や貯金を頑張っているのですが、私が最近もっぱらお世話になっているのが楽天カードと楽天トラベルの併用。
ホテル予約で溜まったポイントを次の旅の予約に使ったり、楽天証券のポイント投資に回して旅費を少しずつ貯めたりしています。
貯まったポイントをドカーンと使用して安い価格でホテル宿泊を楽しんでます。
最近では高速バスの予約も楽天トラベルで行っています。
アプリでまとめて予約状況が確認出来て便利なんですよね。
一人なんだから自分がやりたい事を出来る
最後に少しだけ自身の話をします。
私が初めて一人で旅行に行こうと思ったきっかけは「近くで大きい船を見たい」というものでした。
誰かと行こうにも、周りに船好きなんて一人もいなかったんです。
それなら一人で行ってみるか、って。そんな流れだった気がします。
当時はなんにも知識がなかったからどう検索すれば自分の行きたくなるような場所を見つけられるのかも分からなくて、たくさん旅行先の候補を挙げながら一番行きたい場所を決めました。
この「自分で調べる」って行為も一人旅だからこそ存分に出来る楽しみの一つで、自分だけの好みや目的を第一に考えられるから全然苦痛じゃなかったし、何ならめちゃめちゃ楽しかったし、今では旅行の予定を立てる行為自体がひとつの趣味になってしまっています。
誰かと旅行しようと計画立てると大なり小なり気を遣うじゃないですか。一人ならそんなの一切気にしなくてオッケー。
せっかく自分が癒されるためにお金と時間をかけて行く旅であれば、やっぱりやりたい事をやりたいじゃないですか。
自分にとっての一番良い旅のしかたを探してみてほしい。そんで、ぜひ決行してほしい。
やってみたら全然なんてことないのが一人旅。
やってみたら思った以上にハマるのが一人旅。
そんな感じです。