『御船印でめぐる全国の魅力的な船旅』全力のパッションレビュー|船旅好きなら読んで損はない

船のこと

こんにちは、「ふねっき」管理人、のんざき(@funekki)です

先日、御船印に関する記事を書いた際にちらっとご紹介した御船印の本が届きました!

早速ではありますが届いたその日に読んだので感想を書いてみます。
結論から先に申し上げると私にはめちゃめちゃ刺さりました。

※元々論理立てた頭の良い文章が書けるようなタイプではないので熱意とパッションで書き上げています。

どんな本?

簡単な概要

株式会社学研プラスで出版している「地球の歩き方 御船印」のシリーズ最新作(2021年9月現在)です。
今回の『御船印でめぐる全国の魅力的な船旅』45作目にあたります。結構長いシリーズですね…!

書籍の仕様は大きさA5判、ソフトカバー製でページ数は125P。
程よい大きさと厚さで読みやすいです。
黄色い表紙とスカイブルーの帯のコントラストが爽やかで良い!船っぽい!

Kindle版もあります……が、個人的にはこの本は紙媒体で読む方がおすすめかな。
一度読んで終わりじゃなくて、好きなところを繰り返し読んだり、旅行計画を立てるときの参考にしたり出来る本。
読み物ではあるんだけど、「しっかりと実用書」でもある。

どんな内容?

2021年4月にスタートした御船印プロジェクト初の公式本!

導入は船旅の魅力、それを更に楽しむための御船印の紹介から始まります。
それほど長い文章ではないのですが、思わず船旅に出かけたくなるような心躍る内容です…!私はめっちゃ前のめりになりながら読んで心を掴まれました。
導入部分や目次は無料サンプルで見る事ができるので、興味のある方は是非少し読んでみてほしい。

書籍全体のページ数は125ページとそれほど分厚い訳ではないのだけど、1ページ1ページの内容はめちゃめちゃ濃いです。

こんな内容があるよ

御船印入門!概要あれこれ
日本全国の御船印参加会社マップ
御船印ギャラリー
船会社それぞれの御船印こだわりポイント
タイプ別 船旅の楽しみ方
様々なクルーズ紹介&プチ情報(内容めっちゃ充実…!)
クルーズに関連するグルメ/寄港地の観光/御朱印情報

とにかく船の写真いっぱい!!!

船好きさんや船旅に興味のある方であればページをめくればめくるほどワクワクしてくる一冊!
私は少しずつ読み進めていくのが楽しくてしょうがなかった!

そして、船や寄港地の写真がたっぷりあるのも良い!
書籍サイズがそもそもそれほど大きくないので写真自体は小さめなのですが、日本全国の色んな船を見る事が出来ます。

裏表紙に見た事もないフェリーの写真があって「なんやこの船!?」と思わず本の中を隅々探してしまったりとか。

瀬戸内海フェリー

今まで見た事のなかった知らない船をこの本一冊で色々発見する事が出来てとても楽しい…!
因みにこの「なんやこの船!?」の正体は瀬戸内海汽船シーパセオ2。謎の円筒の正体は屋上ガゼボでした。通称「西洋風 東屋」といって公園とかによくある屋根付きベンチみたいなやつですね。

実際に読んでいた時の私

「わかる……」

本を読んでる間、結構な頻度で「わかる…」としみじみ頷いている自分がいました。
もはやイエスマン。

圧倒的「わかる……」

こうしてブログに書く以外で船旅について語る事は普段ほぼないのですが(熱く語れるような友人もいないですし)、この本に書いてある事は普段私が「ああ…船って良いよな…」と心で感じている部分を上手く言語化してくれています。

私が感じているこの感覚を他の人も同じように感じているんだと思えたり、自分ではなかなか言語に出来なかった気持ちをとてもわかりやすい文章にしてくれている。
なんていうんでしょう…そもそもフェリーや遊覧船を取り扱った本自体があまりないんですよね。

そういうのもあって「読むのが楽しい」という感覚はもちろんですが、「こんなに愛のある文章を読めるのが嬉しい」と感じていたのが正直なところです。

座右の銘が出来た

御船印が出来るまでのストーリーや、御船印の魅力を存分に紹介するスペシャル対談コーナーがあるのですが、その中にこんな一文がありました。

 船を見て思い浮かぶのは「たゆたえども沈まず」という言葉です。
これはパリ市の紋章にラテン語で刻まれている言葉なのですが、
「沈みさえしなければ、前に進める」という意味で、紋章には帆船も描かれています。
(中略)人生にも同じことがいえると思いませんか?

『御船印でめぐる全国の魅力的な船旅 (地球の歩き方 御朱印シリーズ)』19ページ
(2021年8月発行/著者:地球の歩き方編集室/出版:株式会社学研プラス)

普段からよく聞く言葉ではありましたが、改めて文章として読んで衝撃を受けました。
自分がブログを再開した時の心境や創作をする時の心構えと非常にリンクしていたからです。
大好きな船を取り扱う本の中に今の自分と重なる部分を見つける事が出来て、なんだか胸がきゅっとなったのです。きゅきゅっと。

すぐ影響される

読んでいてありがたかった情報

各章の最後にそれぞれ1ページ、ちょっとしたミニ情報コーナーみたいなものが載ってるんですが、個人的にこれがめちゃめちゃ役に立ちました。

例えば、東九フェリーの料金体系が変わってルームチャージ式ではなくなったという情報を恥ずかしながら知らなかったのです。
料金体系の変更については下記の別記事にまとめました。


それから、見開きの日本全国の御船印参加会社マップもめちゃめちゃありがたい。
日本地図に印が付いていて、どの地方にどんな船会社が御船印プロジェクトに参加されているのかを一目で確認することが出来るのです。
私はよく「関東に船が少ない…」と嘆いているのですが、遊覧船や離島(伊豆諸島・小笠原諸島)へのクルーズであれば結構色々な船会社が関東にもあった。それが知れたのも良かった。

ちょこちょこっとした小さな情報一つ一つが読んでいて面白いです。
ネットだと情報収集しようにも仕様変更前の古いものが結構あるのだけど、この本は2021年8月に出版された最新の情報を取り扱ってるのが嬉しい。

船旅を始めたい方・最新の情報がまとまったものが欲しい方にとっては本当に良い一冊だと思います。

「地球の歩き方 御朱印シリーズ」の個人的イチオシ書籍!

ちょっとだけ別の書籍を紹介させてください。
御船印の本がめちゃめちゃ面白かったので、「地球の歩き方 御朱印シリーズ」を改めて一覧で見てみたのですが、非常に面白い本を見つけてしまったのです。

鉄道ファンならこの一冊

御船印と同じように鉄道にも「鉄印」というものが存在するんですよね。
カバーと帯の配色が御船印本と対の関係になってる感じなのがこれまた良い。
序盤に色々な鉄道の写真が掲載されているのですが、陸を走る電車と自然のコントラストに気持ちが高ぶりました…!
私も旅をするときはよく鉄道を使うので、たまには鉄道特化の旅も良いなぁと思った次第。青春18切符の旅をいつかやってみたいと思いながらかれこれ10年が経ちました…。

猫好きさんはこちら!

自身が動物好きというのもあって、これは個人的にめちゃめちゃ推したい。
過去に行った事がある神社が紹介されていて「おお…」と声を上げてしまいました。当時はそんな有名な場所だとは思いもしなかったのですが、こういうのは嬉しいものですね…!
猫の御船印を頂ける神社やお寺だけでなく、授与品が頂ける神社/お寺や、そもそもの御朱印のお作法についても書かれています。御朱印が好きな人、猫が好きな人、どちらも楽しめると思います…!

まとめ:ただでさえ楽しい船旅が御船印でもっと楽しくなる!

御船印でめぐる全国の魅力的な船旅 を読んで、改めて船旅の魅力と御船印を集める楽しさを実感しました。
情報がしっかりまとまっている点と、旅をしていなくても旅の気分が味わえるのが良い。
何度も申し上げている通り、私は「船への愛情を感じる良い本だな」と感じました。

御船印はその場で日付を書いてもらったり、御船印を頂く際のちょっとした雑談が楽しいし、その日だけの自分専用の記念品が手に入るのも嬉しい。
一枚ずつ集めていく楽しさや、それを後から見返してその当時を思い出す喜びまで付いてくる。

自分のような収集癖のある人間にとってはこの上なく刺さる。

御船印をきっかけに船旅の魅力にハマる人が増えますように…!


▼私と同じような収集癖を持ってる方には下記の記事もおすすめしたいです。

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