乗る前に知っておきたい船旅のデメリット7つ|好きだから語れる注意点

船のこと

私はいつも船についての記事で、

フェリーはいいぞ!!!
船旅最高!!ヒュウ!!!!

……と、壊れたレコードのように話していますが、
大好きな船の旅であっても「ここはデメリットだよなぁ」と感じるような部分も勿論あります。
(世間一般でいうところのデメリットが私にとってはメリットになってる部分が多いんですけどね)

今回はちょっと困るものから結構困るものまで
好きで乗っているからこそお伝えできるデメリット7つをお話ししていきます。

当ブログを読んで「フェリーも良いかもなぁ」と思ってくださっている方がいらっしゃれば、こちらのデメリットも併せて見て頂けたら幸いです。

尚、当記事はフェリー乗船に焦点を当てて書いているものです。
ドレスコードがあるようなクルーズ客船とは少し勝手が違うので予めご了承ください

フェリー旅のデメリット7つ

デメリット1:時間がかかる

フェリーでの移動はご想像の通り非常に時間がかかります。

私の大好きな東京⇄九州を例に時間をまとめてみました。
比べてみると乗り物によってかなり違いが出ているのがわかります。

飛行機……約1時間40~50分 (羽田空港~北九州空港)
新幹線……約4時間40分 (東京駅~小倉駅)
夜行バス……約13時間 (バスタ新宿~JR小倉駅)
フェリー……約17時間50~18時間40分 (横須賀新港~新門司港)、もしくは約32時間(東京港~新門司港)

※夜行バスはいつか乗りたいはかた号、フェリーは東京九州フェリー東九フェリーを参照しました。

あっ……
そうか…夜行バスより時間かかるんだ……

自分で調べておいて若干のショックを受ける。

因みに一般的にフェリーの速度20~30ノット(およそ時速37~55km)
乗ってると結構速く感じるんだけど、自動車とそんなに変わらない
ですね。

改めて考えると片道時間だけでも相当な長さ。

フルタイムで働いていたら
「せっかくの休日の旅行で移動にそこまでの時間は使えない…」と感じてしまいますよね…。
そもそも移動に時間がかかるという事は観光に使える時間が減るって事でもあります。
現地の観光やグルメを思う存分楽しみたい人にとっては少し相性のよろしくない交通手段です。


デメリット2:航路が限られている

随分と古い記事のアイキャッチをそのまま持ってきてしまいました。

至極当然の話なんですが、船は海上を進む乗り物です。
まず前提として海のある場所にしか航路がありません。
その中でもフェリーが行き来する港がある場所となると更に限られてくる訳なんですよね。

埼玉県民
埼玉県民

港に着くまでが既に遠足。
船に乗るまでが大冒険。

住んでいる場所によっては船に乗るまでの過程があまりにも長い。

私は海無し県民なので港までは新幹線だったり夜行バスだったり飛行機だったりを使って向かうのですが、最近は昼行バスをよく使うようになりました。なかなか快適だったのでお勧めしたいです。

デメリット3:船酔いする

私が「フェリーいいぞ!」と人に話す時にほぼ100%返ってくる声がこれへの懸念ですね。

船に馴染みのない友人知人が語るフェリーの良くないイメージって大体がこの部分だし、私自身もめちゃめちゃ乗り物酔いする人間なので毎回「酔わないと良いなぁ」と思いながら乗船しています。

「いざ酔った時にそこから逃げる事ができない」というのは結構な恐怖ですよね。

「あ、やっぱりこれ無理だ」「止めてくれ」と思っても止まらないし降りられないのが怖いんですよねぇ…

これに関して私は必ずお勧めするアイテムがあります。
船好きさんや乗り物酔いしやすい人の間では完全にお馴染みのアネロン「ニスキャップ」です。

波が高い時でも大体これ飲んどきゃ間違いないです。
過去に4mの波の中を半日近く耐えたフェリー旅ではこいつのお陰で生き延びました。いや、割と本気で。
アネロンの強みは「酔ってからでも効果がある」こと。
もちろん船酔いだけでなく車酔いにも効果があるので、私は常に複数個持ち歩いてます。

自身は薬の副作用として数時間後に眠気やのどの渇きを感じるのですが、全く感じない方もいるようです。うらやましい。

デメリット4:朝早く到着する

夜行バスと同じように、フェリーは夜に出発して次の日の朝に到着するものが多いです。

で、特に一人旅かつ徒歩乗船の時につらいのが
「早朝に着きすぎて店も空いてない、近くにネットカフェもコンビニもない」という状況。
ろくに身支度も出来ていないまま荷物と一緒に下船して、さてどうしたものかと途方に暮れる…。話し相手もいない…。
ご想像の通り、気になってしまう人にとっては結構つらいやつです。

以前このイラストをTwitterに掲載した時、「乗る事が目的だと自分もこうなりがち」という意見をお見かけしました。やっぱりおんなじような人おるんやなぁ…と静かにしみじみしていました。

デメリット5:運航が天気に左右される

私はまだ辛うじて「揺れるけど運航はするよ」という体験で済んでいるのですが、やはり台風や爆弾低気圧などの影響で海が荒れていると船の運航に大きな影響を与えます。

こればかりは本当に対処のしようがないというか…難しいですよね…。
日を跨いで乗っているような長距離フェリーが運休ともなればホテルへのチェックインや帰路の交通手段も日をずらさなければいけないですし。

その年によって差異はありますが、台風が発生しやすいのは7月~10月、11月頃までの夏~秋にかけてが多いようです。(気象庁 台風の統計資料を参照しております)

お出かけには良い時期ではありますが、フェリーを利用するのはちょっとだけリスキーでもありますね。
一人で静かに旅行したいタイプであれば断然冬の閑散期がお勧め。
日本海なんかは時化やすい時期でもあるので、自身は瀬戸内海や太平洋航路を選んで乗船することが多いです。空気が澄んでて朝焼けがとてもきれいですよ。

デメリット6:暇な時間が多い

「デメリット1:時間がかかる」でもお話しした通り、フェリーの乗船時間は他の乗り物に比べてめちゃめちゃ長いです。

半日程度の乗船時間であればご飯を食べてお風呂に入って寝るだけで乗り場に着いているのでそれほど暇を持て余す事もないのですが、問題は20時間以上乗っているような長時間乗船の場合ですね。

個人的にはいくら寝てても咎められなくて何してても良い、最高にギルティかつ至高な時間だと思ってるんですが、これに関しては人によって感じ方に差があるような気がします。

暇つぶしに関するお勧めの対処法といえばやっぱりAmazonプライムとかYouTubeなんかが挙げられますかね。
Kindle unlimitedで海を眺めながらのんびり読書にふける…なんてのも良いですよね。

今はスマホさえあれば大体何とでもなってしまうのがすごいところ。
モバイルバッテリー充電器は絶対忘れないようにしましょう。

デメリット7:ネットが繋がらない?

フェリー旅をする前にみんなが気にしてるのってこれも多いんじゃないかなって思ってます。
スマホやネットは今や切っても切れないものになりましたよね。

結論から申し上げると、
基本的には陸の近くを進んでる間は普通にネットも繋がります。
ただ、海域によっては繋がりにくかったり、少しの間繋がらない…という事もあります。

例えば、私が乗った中ではオーシャン東九フェリーの名古屋〜静岡~千葉のあたりだったかな…曖昧な記憶で申し訳ないのですが、しばらくの間繋がらなかった記憶があります。この時は船内客室のテレビも映りませんでした。

あとはフェリーのインサイド側、窓のないお部屋ですね。
大部屋に多いのですが、そういうお部屋も電波が届かない事が多いです。

ただ、最近は船内にフリーWifiが通ってる事も多いです。
陸地に比べてやはり繋がりにくいな、ちょっと遅いかなという印象はあるのですが、非常に有難いサービスですよね。

最後に、これは本当に私個人の意見なのですが、
たまにはネットからあえて離れてのんびりするのも良いんじゃないかなって思う

私は割とスマホに依存している方の人間だけど、船旅中にネット使えなくなると何だか妙にホッとします。
「あ、今ガチで一人じゃん」って、誰にも邪魔されない感じ。癖になります。

普段LINE等のSNSやソシャゲにのめり込みすぎてるかもなぁ…って人には是非お試しいただきたい。


まとめ:デメリットは見方を変えればメリットになる

今回はフェリー旅だからこそのデメリットをあえて挙げてみました。
まとめるとこんな感じですね。

船旅のちょっと残念なデメリット7つ

  • デメリット1:時間がかかる
  • デメリット2:航路が限られている
  • デメリット3:船酔いする
  • デメリット4:朝早く到着する
  • デメリット5:運航が天気に左右される
  • デメリット6:暇な時間が多い
  • デメリット7:ネットが繋がらない?

ただ、なんにでも言える事だけど長所と短所って紙一重な事が多い。

「時間がかかる=のんびりした時間を過ごせる」だし、「ネット繋がらない=ネット漬けの日々から解放される」だし、「朝早く到着する=朝早くから現地で行動できる」と言い換えられます。
船酔いとか天候に左右されるとかはちょっと嫌だけどな!

逆に船旅の良いところをまとめた記事も書いてます。
良ければ併せて読んでいただけたら嬉しいです。