関東でプチ船旅するなら東京湾フェリーを推したい

船のこと

人と趣味の話なんかをすると、だいたい私は旅行が好きという事と同時に船が好きであるという事を話します。
言葉のキャッチボールが下手くそな私でもスラスラ話せる数少ない話題であると自負しています。

わし
わし

船が好きで、旅行するときはフェリー使うことが多いっすね

友人
友人

へえ~、船旅ってちょっと憧れるけど、なんか敷居高いんだよね。酔ったら恐いし

……というやり取りをかれこれ何十回もしてきた気がします。

でもわかります。

鉄道やバス、車での移動が主な現代。
時間のかかる船ってなかなか移動の選択肢に入りにくいですよね。
なんやかんやで港までのアクセスも限定的だったりで…。

でもでも、フェリーって魅力の塊です。
いうなれば動く建物・動くホテルです。

今回は比較的とっつきやすい、関東のフェリーの中のひとつである東京湾フェリーのことを写真やイラストを交えて乗船記として書いてみます。

ちょっと船旅を味わいたい方に心の底からお勧めしたいフェリーなので、自身の記事で少しでも興味を持って頂けたらめちゃめちゃ嬉しいです…!!


少し過去の話をします

船が大好きです。

海に関わりの少ない埼玉県に生まれたので、どういうタイミングで船に目覚めて、自分でも何故こんなに海や船が好きなのかはわからないのですが、とにかく海と船が好きです。

今でもドライブ中に海を見ると

「海だ…!!!!」

海の近くにいる時はいつも水平線が見えるのをワクワクしながら見ています。

……と、めちゃめちゃ大興奮します。

水平線、わくわくしますよね。
「これがどこまでもどこまでも繋がってて地球の丸になったりするのかぁ」…などと考えたりします。

現実は悲しいものでした

「フェリーが好きならば乗るしかねえ!」と、
若き日の私が開いたのは日本の長距離フェリー航路一覧でした。

一覧の中からいい感じの航路を見つけてフェリー乗船デビューを果たしてみるか という算段。

見ていただくのが一番早いと思ったので、ちょっとアバウトに日本の長距離フェリー航路を描いてみました。見てください。

日本長距離フェリー協会様の航路案内を参考にさせていただきました

「ん…?あれ…関東……」

「関東発めちゃめちゃ少なくね…?」

……そうなんです。

関東から出ている船があまりに少ない。

当時旅に慣れていなかった私は、いきなり東京から徳島や北九州に行くオーシャン東九フェリーや、
大洗(茨城)から北海道へ行くフェリーさんふらわあに乗る勇気もなく途方に暮れました。

航路が潤沢している北海道、関西方面や九州・四国が本気で本気でうらやましかった…!

「なんで埼玉に海がないんだよ……」という何だかもう何に対する文句なのかよくわからない思考回路にすらなる始末。

そんな中見つけた航路がありました。

ただ、なんというか「ネット社会よありがとう」という感じなんですが、あれこれ検索をしていたら、とある航路を見つけました。

『東京湾フェリー航路』 です。

うろ覚えで描いたチーバくんが我ながら腹立つ顔をしています。

神奈川県の久里浜港と、千葉県の金谷港約40分の乗船時間で結ぶ航路です!

東京湾ということで、もしかしたら東京湾内を横断する他の大きな貨物船や客船を見れるかもしれない…!
期待に胸を膨らませ、私は東京湾フェリーに乗ってみる事にしました。

調べてみたところ、私の家からだと久里浜港(神奈川)から乗る方が近いらしい。

まずは横浜駅まで行って、そこから京急線で京急久里浜駅まで向かいます。
横浜~京急久里浜までの乗車時間がだいたい40分くらい。

京急線のシート、カーテンついてたりイスが二人掛けだったりでワクワクします

ここからは写真をメインに書いていきますね。
※過去に撮影した写真を漁りまくってたので、掲載している写真は最近のものと古いものが入り混じってます!すみません!日頃からの写真整理は大事。

京急久里浜駅
京急久里浜駅

なんやかんやで到着しました。
ここから先はバス、もしくはタクシーを使って久里浜港に向かいます。

駅に着いた時点でなんとなく港町のような空気を感じるのですが、バスが進むにつれどんどんそれっぽさが増していくのがとても良い。

私は車窓から突然海や停泊している船が目に入る瞬間が好きで好きでたまりません。
うまく表現できないのですが「来てしまった…!」と、気分がめちゃめちゃ高揚します。
身近にないからこその感動という点が大きいのかもしれませんね。

丁度停泊してました。白と赤のコントラストが気持ちいいですね…!サイズ感もかわいい。

京急久里浜駅から久里浜港までは大体10分程度で到着します。

久里浜港はこんな雰囲気

東京湾フェリーは全長約80mの船で、車や自転車を乗せる事ももちろん出来ます。
車で来ている方や、ゴルフ客のおじさまが多いイメージです。

写真を探しまくったのですが、肝心のターミナル内の写真がなかなか見当たらず…。
申し訳程度に二階席から撮影した写真をぺたぺた。

さて、乗り方はいたって簡単です。
ターミナルに入ってすぐのところにある券売機(もしくは窓口)で乗船券を購入します。
片道・往復で購入する事はもちろん可能なんですが、下船せずに船だけを楽しみたい場合は「遊覧割引切符」なるものも販売されてます。往復で買うよりも350円安いです。

通勤・通学用の定期の販売もあります。
よくよく考えりゃ当然なんですが、神奈川と千葉を結ぶこの船、通勤通学で毎日使う人もいるんだよなぁ……正直めちゃめちゃ羨ましい

ターミナルの中にはちょっとしたお土産コーナーやレストランスペースみたいなものもあります。

曜日にもよるのですが、レストランは15時頃に閉まってしまうので、お腹が空いてる方はここで食べちゃうのもおすすめです。
車があればどうという事はないのですが、徒歩で船に乗る場合は意外と食事処の選択肢は少ない。

久里浜港では横須賀名物の海軍カレーのお土産が多く揃ってるので、覗いてみると楽しいです!

いよいよ乗船…!

ターミナル内をほどほどに楽しみましたらば、いよいよ船に向かいます。

このあたりでワクワクしすぎて爆発しそうになります

切符を見せて、はんこを押してもらい、いざいざ!

中に入るとまず自販機がずらり並んでいるのが目に入ります。

歩きながら撮影したらめっちゃブレました。

船内の売店にも色々売ってはいるのですが、時間帯によっては行列が出来たりするので、ここで初めに好きな飲み物を買っておくのも良いかもしれません。

売店にはちょっとしたホットスナックやおにぎりなんかも売ってます。
ホットスナックはその場で温めてもらえます!
個人的にはここで海軍カリーパンを買って、甲板でもしゃもしゃ食べるのがマストです。

東京湾フェリーは「かなや丸」と「しらはま丸」の二隻がそれぞれ交互に港を行き来しています。
初めて乗るならば「しらはま丸」がおすすめです。船内や座席がきれいなのと、照明が明るいです。
「かなや丸」はレトロな雰囲気を味わえるので、それはそれですごく魅力的です…!

重要な座席を写した写真が全く見つけられなくて悲しいのですが、よっぽどの事がない限り「座れない…」なんて事はないと思うくらい席はたくさんあります。好みのポジションに座りましょう。

ぼちぼちお外の様子も見に行きます。

天候や気温にもよりますが、外の席に座るのもおすすめです!

外は開放感でいっぱいです!
晴れのあたたかい日なんかは本当に気持ちが良い。

そんなこんなで定刻通りに出航。

流れるアナウンスを聞きながらのんびり。
カモメちゃんたちが付いてきてくれるのがかわいい。

40分間の乗船中は立ち入り禁止の場所以外であれば好きなところで好きな事をしててOK!

景色を見ても良し、寝てても良し、お酒を飲むのも良し。
私のように大きな船がないかとキョロキョロするも良し。
東京湾は貨物船の出入りが非常に多いので、大きな船の近くを通る事もちょこちょこあります。
しばらくすると、反対方向の金谷港から久里浜港に向かう東京湾フェリーとすれ違う事が出来ます。

金谷港に到着

さて、ぼーっと波を見てると40分なんて一瞬でして。
あっという間に金谷港に到着してしまいます。

下船の際に必要なので、乗船券を持ってから出口に向かいましょう。

そのまま金谷港に降り立ちました。
こちらの方がお土産やレストランは潤沢していますし、活気もあります。

食べたいと思いつつ、気づくと営業時間が終わっていて毎回ごはんを食べ損ねている金谷港の波留菜亭さま。

金谷港に降りる度に毎回気になっているものたちがあります。

そのうちのひとつがまずこれ。

ぼっちで来た私がぼっちという焼酎を見つめる

その名も「ぼっち」という焼酎。
ぼ、ぼ、ぼ、ぼぼぼぼっちちゃうわ!!一人が好きなだけだわ!!

よくよく調べましたら、この「ぼっち」というのは落花生焼酎というものらしく「落花ぼっち」に因んで名付けられたお酒のようです。やはり千葉で連想するのは落花生ですよね。

残念ながら年を重ねるごとにあまりお酒を飲まなくなってしまったのですが、いつか父に買って持っていきたいですね。

気になるものその2はこちら。

観光地やスーパー銭湯なんかにもありますよね!
限定のプリクラ機です。
オタクの気持ちとしては人間写さなくて良いから限定の背景の部分だけ欲しいかな…

その他にもビワのお菓子や、塩辛(何度か買ってますがめっちゃ美味いです!)なんかも売ってます。
ターミナルからちょっと出たところに恋人の聖地っぽい鐘であったり、ちょっとした市場のようなもの、海鮮系のご飯が食べられるお店なんかもありますし、自転車でちょっと走ったところには有名な鋸山やロープウェイもあります。

今回はフェリーの紹介なので割愛しますが、海の町という雰囲気があってとても楽しいですよ…!

後ろ髪引かれながらの帰路

帰りのフェリーでは珍しく船内で景色を眺める事にしました。
売店でホットスナックのチーズポテト的なものとカフェオレを買って、金谷港とお別れ……

……のつもりだったのですが、大きな船を見かけて思わず外に飛び出す…!!

因みに偶然大きな船に出くわした訳ではなく、狙ってこの時間のフェリーに乗りました。
その辺は後日「船オタ視点の濃い船旅とは」みたいな記事を書きたいです。
自動車運搬船のずっしりとしたフォルム、良いですねぇ…(うっとり)

これまたあっという間に元の久里浜港に到着してしまいました。
帰りのバスはタイミングにもよりますが結構混みます。そして本数が少ないです。
タクシーが停まってたら乗り込んじゃって良いかもしれない。

後ろ髪引かれまくってる

また来るからね…うう…

フェリーのりばの看板の下にもある通り「海辺の湯」なる施設が近くにあって、毎回めっちゃ気になってるんですよね…。
いつか一日のんびり「海辺の湯」で過ごして、夜にフェリー乗船…とか、やってみたいなぁ。


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これからも乗船記や乗車記メインに書いていきます!

駆け足でたくさん書いてしまったので、所々わかりにくかったりするかもしれない。
主観で書いてしまってる部分もあるので、東京近辺にお住いの方はぜひ実際に東京湾フェリーに乗ってみてほしいです。
海をぼけーっと見てるだけで結構気晴らしになるし楽しいものです。

それでは、拙い文章を最後まで読んでくださってありがとうございました!