※今回はまだ乗車・乗船をしていないので、乗り物の写真はありません。旅のルートが決まるまでの準備編として見ていただけたら幸いです。
10月のはじめ頃に一人で四国へ行ってきました。
たまたまGoToトラベルキャンペーンと時期がかぶってしまったのですが、元々10月頃に一度時間を作ってがっつり旅をしたかったんです。結果的にお得に旅ができてしまいました。
一度は乗ってみたかったサンライズ瀬戸(出雲)デビューを無事果たせたので、その時の体験記を書いてみます。
めちゃめちゃ長くなりそうなので、分割で書いて投稿します。
興味あるとこだけもちらっと読んでいただけたら幸いです!
さて、今回の旅のルートはこんな感じでした。
1日目:東京駅からサンライズ瀬戸に乗車
2日目:高松駅に到着。小豆島フェリーに乗る
3日目:特急うずしおで徳島へ。とあるものを見に行こうとした
4日目:徳島港から東九フェリーに乗船
5日目:早朝に東京港着、帰宅
毎日何かしらの乗り物に乗っている。
言うならば乗り物旅行バラエティパックみたいな、そんな感じの贅沢をしている気がします。
見事にお金はなくなりましたが、結論から話すと大満足の旅でした。
寝台特急ってめちゃめちゃ憧れませんか?
もう見出しをそのまま繰り返しますが、
夜行列車・寝台特急ってめちゃめちゃ情緒を感じて憧れませんか…!?
真夜中に!列車で!なんかあったけえものを飲みながら!長距離を移動する!っていう!もう字面だけでロマンの塊ではないでしょうか…!!
非常に残念ながら、寝台特急と呼ばれる乗り物はほぼなくなってしまいました。
豪華列車なるものも台頭してきてはいますが、ちょっと敷居が高いですよね。そして何よりもエモさが足りない。(料金が高くて乗れない負け惜しみではないです。……すみません負け惜しみです)
そんな中、今でも残っていて、しかも毎日運行しているのがサンライズ瀬戸・出雲です。
サンライズの特徴といえば、やはり個室の多さではないでしょうか。
部屋によって結構違いがあって、例えばもう完全に寝るだけ!という用途の「ソロ」という一人用個室や、「ソロ」よりも少しだけスペースが広くなって身動きも取りやすくなった「シングル」、そして洗面所や椅子、ちょっとした机まで揃った豪華個室「シングルデラックス」。
二人用の個室としては「シングルツイン」と「サンライズツイン」なんてものまで。
個室なんていらねえっぺという格安志向の方向けの「ノビノビ座席」もありますね。フェリーでいうところの雑魚寝部屋のようなものです。
「なんか寝台特急どんどんなくなっちゃってるし、生きてるうちに一回くらいはサンライズに乗りたい…」と考えた私が開いたのはサンライズの紹介ページを掲載しているJRおでかけネットさんのページでした。
寝台特急初心者の私、地理を知らない私、まずサンライズという列車がどこへ向かうのかすら知らなかったのです。
サンライズ出雲とサンライズ瀬戸ってどう違うんだ……
出雲と瀬戸、どっちに乗ろう?
前回の東京湾フェリーの記事同様、また私のアバウトな日本地図で解説していきます。
地理に疎すぎるので、ちゃんと分かってはいなかったのですが、
サンライズ瀬戸・出雲は岡山までは一本につながって走っていきます。
途中、岡山駅で車両が分かれます。
14両編成が半分の7両編成になるわけですね。
そしてそれぞれ別の場所へ走っていく。
サンライズ瀬戸が瀬戸大橋を渡って四国・高松へ。香川県……やはりうどんのイメージです。
サンライズ出雲がその名の通り、島根県の出雲市へ。出雲大社で有名なところですね。
あとあれだ、桃鉄ユーザーさんには有名ですよね。出雲のそば屋さん。
少し話が逸れてしまいましたが、どちらに乗るか単純に考えたら私はサンライズ出雲を選びます。
なぜなら乗車時間が瀬戸よりも二時間半長いからです。
サンライズ瀬戸が朝07:27に高松駅に到着。それに比べて、サンライズ出雲は朝09:58に出雲市駅に到着します。
これもオタク特有の視点だとは思うのですが、乗り物に乗るなら可能な限り長時間乗っていたい…!なんならずっと乗り物の中にいたい…!引きこもっていたい…!!
……という事で、サンライズ出雲で出雲市へ向かう事に決定しました。
ただ、結果的に私はその予定を大幅に変更してサンライズ瀬戸に乗車しました。
理由は後述するので一旦置いておくとして。
一人旅の醍醐味を思い出す
しかし寝台特急初心者の私、サンライズの予約方法が分かりませんでした。
なんとなくみどりの窓口的なところに行くのかな?とは思ってたのですが、出不精・コミュ症・おまけに方向音痴の私は「なんとか都会の駅に出ずにネットで予約できんもんか」と検索を始めました。
で、割とすぐ見つけました。
最初に見つけたのはツアーサイトで、サンライズとホテル宿泊と復路(もしくは往路)の新幹線(もしくは飛行機)がセットになった、いわゆるフリープランというやつ。
旅館の宿泊と同じで、基本的には二名以上での予約が基本なのですが、稀に一人で予約できるプランなんかもありまして。
「ネットでサンライズが予約できるなんて最高かよ」と、そそくさ旅行サイトで予約をしようとしたのですが、途中で手が止まりました。
「いや、待て、ここで予約進めたら全部ルートが決まっちゃうんだぞ」
旅って、何も行くだけが旅ではなくて、私の中では色んな乗り物を自分で調べて、それがどこに行くのかを見ながら旅行プランを練っていく事が好きだったんです。
サンライズ出雲に乗るなら行先はもちろん出雲市なんだけど、到着してそのままツアーサイト指定の宿に泊まって、そのままツアーサイト指定時刻の新幹線でまっすぐ東京まで帰るなんて、なんだか味気なくないだろうか。
ちょっとくらい出雲市から寄り道して、乗れるフェリーはないだろうか、面白い特急列車はないだろうか、とか。
そういうのを自分で調べて、プランに練り込んで、自分のタイミングで好きな事をするのが、できるのが一人旅の良いところなんじゃないかと。
私はツアープランでの予約をやめ、もう一度はじめから旅のプランを見直す事にしました。
(※今回は自分で旅コースを作りたかったのでこういった書き方をしてはおります……が、フリープランはフリープランで楽しみ方ってのがあると思ってて、言うなれば個人で行き先を決められる修学旅行だと思ってます。「この時間にこの乗り物、ここに一泊!」といった感じで旅のしおりを作りたくなるような感じ!それもそれで楽しいんですよね…いつかやりたいなぁ…)
再びアバウト日本地図。
例えば、一旦乗車時間の長さを無視してサンライズ瀬戸の方に乗ったとしたら…?
瀬戸大橋を渡って、高松(香川県)に到着しますよね。
「瀬戸大橋を渡る列車から見る景色ってどんな感じなんだろう」
「四国といえば、以前徳島から東九フェリーで東京に帰った事があったな」
「香川から徳島ってどれくらいの距離なんだろう。特急とか高速バスはあるのかな」
どんどん頭の中で考えがまとまっては進んでいきます。
「高速バスもあるし、特急うずしおというものがあるらしい。一時間程度で徳島に行けるらしい」
・・・・・? ・・・・・・・・・。
ああ!そっか!サンライズ瀬戸で高松行って、そこから徳島に特急で移動して東九フェリーで帰ってくれば良いんだ!!
こうやって、自分の中で組み立てたルートが決まる瞬間めちゃめちゃ好きなんですよね。
実際に旅をする事と同じくらい「どうしたら自分好みの旅ルートが作れるか」と作戦を立ててる時間が好きです。
適当なノートにごちゃごちゃ書く訳ですよ。一日目はこう、二日目はこうすると大体これくらいの日にちがかかって、費用はこれくらい…って。
ほんで「まあせっかく遠く行くならGoToトラベルも始まったし徳島の宿に二泊してしまおう」と、今回の旅ルートが決まった訳です。
サンライズをネットで予約する
さて、改めて予約をしようとしたのですが、わたし知りませんでした。
JRおでかけネットから直接サンライズの予約が出来るようになっていた事に。
今まではみどりの窓口で予約をするか、ツアーサイトで予約する方法しかなかったようなのですが、なんとなんと、2020年の4月から普通にネットで予約が出来るようになったんですね!これはめちゃめちゃ嬉しい…!!
簡単に手順を解説しますと、
①JRおでかけネット内のJR西日本「e5489(イーゴヨヤク)」にて会員登録をする
②予約ページに沿って希望の日にちを選んで希望の席を気合で勝ち取る
③申し込み後に支払い手続きを完了させ、駅で切符を発券する
以上です。
いや、言葉にするのは簡単なのですが、実際はこんなにスラスラいきません。
私が狙っているのは個室の中でも一番豪華で、4号車に6部屋、11号車に6部屋しかないシングルデラックス(の禁煙部屋)。
希望の乗車日の販売開始と同時に即予約をするくらいの覚悟でないといけないと思ってました。
発売日当日の切符発売が開始される10時前。
予約サイトを開いて時計の秒針とにらめっこ。
一応、何日も前から毎日のサンライズの予約状況をチェックしてはいました。
やはり競争率に関しては高い事、それでも11時頃までであれば禁煙ルームも比較的空きがある事。
平日の切符だったので、週末よりは切符が取れるチャンスがあると信じてました。
懸念があるとすれば私が予約をしようとした日の少し前に「GoToトラベルキャンペーン」の対象に東京都が入った事。
正直これは不安材料にしかなりませんでした。
サンライズは普通に乗車するとそこそこの金額がかかります。
特急券に加え、寝台券というものも購入する必要があります。
東京からシングルデラックスを利用した際にかかる金額は2020年10月現在で合計で片道28,820円です。べらぼうに手が出ないほど高いわけではないですが、決して安い値段でもありません。
サンライズの乗車自体はGoToトラベルの割引対象にはならないのですが、ツアーサイトからのサンライズ乗車切符付きフリープランではGoToトラベルの割引が適用されるのです。
これを機にフリープランを利用してサンライズに乗ろうとする人が増えるのではないか、という不安があったのです。
切符発売開始の10時を確認した私は即、予約を進めました。
「A寝台(シングルデラックス)禁煙空いてる!!予約できる!!」
意気揚々と予約を進め、最後の確定ボタンを押したところ、なんとまさかの売り切れ表示…
慌てて時計を見たら、まだ10時0分30秒を回ったところでした。
え…30秒でシングルデラックスの禁煙部屋売り切れたの…?え…?は……?なんもない平日ぞ…?
もう本気で意味がわかりませんでした。
サンライズが取れないと、それに合わせてホテルや帰りのフェリーの予約に進む事ができません。
瀬戸のシングルデラックス喫煙部屋や、出雲の方のシングルデラックス禁煙部屋には空きがあったのが余計にダメージ大でした…。
「喫煙で我慢するか…?」「結構匂いはあるのかな…」と、半泣きでめちゃめちゃネット検索をしまくっていた記憶があります。
ちなみに前の日に乗車した人が煙草を吸ったか否かで結構変わるみたいです。なんという運ゲー。
で、悩みに悩んで結局泣く泣く喫煙部屋のシングルデラックスを取ろうと予約を進めていた時、時刻は10時45分頃でした。
再び予約ページを見に行ったら禁煙部屋に突然空きが出てました。
あの悲しみはなんだったんだろうというくらい、とてもあっさりとシングルデラックスの禁煙室が取れてしまったのです。
あのときの驚きと、シングルデラックスが取れた喜びは今でもよく覚えています。
何はともあれイヤッホオオオオオオオウウウウ!!!!!!
とにもかくにも、サンライズの乗車が確定した事により私の旅行計画はようやくスタートラインに立ちました。次は宿泊場所、それから帰路のフェリーの予約です。
なぜなら船が好きだから
ここまでの状況はこんな感じ。
今回の旅の内容: サンライズ瀬戸で高松へ行く →特急列車を使って徳島へ行き2泊のんびり →東九フェリーで東京まで帰ってくる。 往路:サンライズ瀬戸→夢のシングルデラックス予約完了! 宿泊:徳島に2泊→これからホテル探し 復路:オーシャン東九フェリー(徳島→東京)→予約開始日待ち
東九フェリーは予約開始日を待つとして、次に確保したいのが寝床です。
元々は徳島に2泊するつもりでいたのですが、ふと別の考えがよぎりました。
そういえばサンライズ瀬戸の終点の高松ってどんなところなんだ?
実は私、四国が大好きです。
まだ二回しか行った事がないのですが、旅先で出会った方々が本当に温かくて優しい人ばかりだったからです。最初は愛媛の松山、二度目は徳島に行きました。どちらも本当に思い出深い旅です。
そして今回上陸する高松(香川県)は初めての場所。
大変失礼ながら最初はサンライズの終点、という認識しかなかったのですが、高松も海の近く。
もしかしたら何かあるかもしれない……と調べてみましたらば。
あるじゃないですか、高松港…!!
あるじゃないですか、フェリー…!!!!
しかも思った以上にいっぱいあります。
ジャンボフェリー、小豆島フェリー、内海フェリー…!
な、なんだこのフェリーの宝石箱は…!!
完っ全に盲点でした…!知識不足で恥ずかしい…!
こいつぁ、海の近くのホテルを手配すれば部屋からでも一日中海を…運が良ければ船を見続けられるのでは…?
気持ちが決まったらもう行動までが早い早い。
私は四国での宿泊を徳島で二泊予定から変更し、高松で一泊・徳島で一泊に分ける事にしました。
東九フェリーも難なく予約を完了させ、あとは旅行日が来るのを待つだけでした。
(※今回はフェリー予約の手順などは割愛させていただきます)
乗車します
出発の少し前に東京駅のJR東海の発券機でサンライズ瀬戸の特急券と寝台券を無事発行しました。
寝台券の細長い切符が何だかとても新鮮…!!
今回はほぼ私のへんてこな絵だけで記事が進んでしまったのですが、次からの記事ではいよいよ実際にサンライズ瀬戸に乗車します!
一眼レフを持っていっぱい撮ってきたので、寝台特急の魅力をたっぷり語ってゆきます…!
いやぁ~、天気も良さそうだし、ちょうど台風も来てないし、いい時期に行けそうだなぁ。ラッキーだなぁ。
不穏なフラグを立てて次回に続きます。